
Geminiで議事録を作る方法。Google Meetの自動メモと、文字起こしをCanvasアプリで整えるやり方
2026/10/29
執筆:寺田昇平
AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事
仕組みとコンサルティング伴走支援の両面で、組織のAI活用の加速を支援。
Geminiで議事録を作るなら、Google Meetの「自動メモ生成」をオンにするのがいちばん簡単です。
会議が終わると、要約と次のステップをまとめたメモが、主催者のドライブに保存されます。
ただ、決定事項や担当・期限まで外せない会議は、文字起こしを残し、あとでGeminiに議事録の形へ整えさせます。

2つは同じ会議で同時にオンにできます。
当社では、迷ったら両方を残し、配る形を会議ごとに選ぶやり方をおすすめします。
Google Meetの自動メモでGeminiに議事録を作らせる手順
自動メモは、会議の前に設定しておけば、会議が始まったときにGeminiがメモを取ります。
カレンダーの予定から、Google Meetのヘルプにある次の4つの手順でオンにできます。
1. Googleカレンダーの予定に、Google Meetを追加する
2. 「ビデオ通話オプション」を開く
3. 左の列の「会議の記録」で、「Gemini でメモを生成する」にチェックを入れる
4. 必要なら、メモの送信先・メモの長さ・会議の言語を選ぶ
会議に入ってから始めるときは、画面右上の「自動メモ生成」アイコンから「メモの作成を開始」を押します。
送信先は「すべての招待済みゲスト(組織外のユーザーも含む)」「組織内の招待済みゲスト」「主催者と共同主催者のみ」の3つです。
言語は日本語を含む8言語に対応していますが、1つの会議で使えるのは1言語だけです。

使えるかどうかは、主催者のWorkspaceのエディション(会社が契約しているプラン)によります。
2026年7月16日のWorkspace Updates(Googleの公式の更新情報)では、Business Standard・Plus、Enterprise Standard・Plus、Frontline Plusなどが対象とされています。
Business Starterは、この一覧に入っていません。
会社によっては、管理者の設定で、会議に入るだけでメモが始まることもあります。
知らないうちに記録されていた、という戸惑いを防ぐため、自社の設定を情報システムの担当者に一度確かめておいてください。
自動メモと文字起こしの保存先
会議が終わったあと、どこに何が残るのかも見ておきます。
自動メモは、主催者のドライブの「Google Meet」フォルダの中に、会議ごとのフォルダが作られて保存されます。
カレンダーの予定にも添付され、送信先の人にはメモへのリンクと要約、次のステップを載せたメールが届きます。
ドキュメントには、要点だけの「クイックメモ」と、要約・決定事項・アクションアイテム・詳細まで入った「完全なメモ」のタブがあります。
また、文字起こしについてのヘルプによると、文字起こしは別の機能で、会議ツールの「文字起こしを開始」か、予定の「会議の記録」にある「会議を文字起こし」でオンにします。
保存先は同じ「Google Meet」フォルダで、リンクは主催者、共同主催者、文字起こしを始めた人にメールで届きます。
残るのは話された言葉だけで、チャットは入りません。

当社で両方をオンにした会議では、メモに「文字起こし」のタブも付き、発言ごとに話した人の名前と時刻が入っていました(2026年10月時点)。
以前の「Meet Recordings」フォルダは、「Legacy Meet Recordings」と名前が変わり、「Google Meet」フォルダの中に移されます。
自動メモだけでは足りない会議
「自動メモがあれば、もう議事録は書かなくていいですよね?」という声も上がります。
ただ、ヘルプに書かれた条件と、当社で試したときの様子から見ると、自動メモだけでは足りない会議があります。
自動メモは15分から8時間までの会議に向けた機能で、15分未満では要約ができないか、不完全になることがあります。
当社で記事用に試したときも、10分で切った会議ではメモが作られませんでした。
そのため、短い打ち合わせは、文字起こしかその場のメモで残すことになります。
メモに入れるセクションを選ぶ設定のうち「決定事項」は、英語以外ではまだベータ版(試験提供)の利用者に限られています。
担当と期限も、会議の中で言葉にされていなければメモには書かれません。
例えば、会議の終わりに「これは○○さんが、金曜までに」と口に出して確かめておくのが確実です。
画面に10秒以上映した資料は、スクリーンショットとしてメモに入ることがあります。
顧客との会議では、社内向けの資料が社外に届かないよう、送信先を「組織内の招待済みゲスト」か「主催者と共同主催者のみ」にしておきます。

文字起こしからGeminiで議事録を整える手順
配る議事録をきちんと作りたい会議では、文字起こしを材料にして、会議のあとでGeminiに整えさせます。
会議の録音から文字起こしを作る方法は、AIで文字起こしをする方法。会議の録音を話者ごとに分けて文字にする手順と、GeminiのCanvas機能で文字起こしアプリを作るやり方で書いています。
Meetの文字起こしは会議の前にオンにしておき、終わったら届いたメールのリンクからドキュメントを開きます。
ドキュメントの上で済ませるなら、右上の「Gemini に相談」アイコンでサイドパネルを開いて頼めます。
Geminiアプリに渡すときは、追加アイコンの「ドライブから追加」で文字起こしのファイルを選びます。
プロンプトでは、決定事項、宿題(担当と期限)、決まらなかったことを分けて書かせます。
文字起こしに出てこない名前や日付は「要確認」と書くように頼んでおくと、AIが推し量って埋めるのを防ぎやすくなります。
もちろん、担当が分からない宿題も、推測で埋めさせずに「要確認」のまま残し、配る前に本人に確かめます。

議事録のテンプレートの形と、欄を埋めるプロンプトの全文は、議事録のテンプレート。決定事項と宿題を落とさないフォーマットと、AIやGeminiのCanvas機能で欄を埋める方法で詳しく扱っています。
GeminiのCanvas機能で文字起こしを議事録に整えるアプリを作る
同じプロンプトを毎回書くのが手間なら、GeminiのCanvas機能で、議事録を整えるアプリにしておけます。
Canvasは、Geminiのチャットでオンにして使う機能で、プロンプトを送るだけでブラウザで動くアプリを作れます。
作るのは、文字起こしを貼ると、決定事項・保留・アクション(担当と期限)に分けた議事録が出てくるアプリです。
作り方は、次の4つの手順です。
1. gemini.google.com を開き、テキストボックスの下の「ファイルを追加」アイコンから「Canvas」を選んで、Canvas機能をオンにする
2. Geminiの入力欄に、下のプロンプトの例を貼って送る
3. 右側に出たアプリのプレビューで、架空の文字起こしを入れて試す
4. 直したい所を、チャットで「ここをこう変えて」と頼む
Geminiに貼るプロンプトの例は次のとおりです。
会議の文字起こしを貼ると、議事録に整えるアプリを作ってください。
分量は「少」「中」「多」から選べるようにし、どの分量でも決定事項・保留・アクションの欄は残してください。
アクションには担当と期限を書き、文字起こしに出てこないときは「未定」と色をつけて出してください。
アクションだけを、Excelで開ける表のファイル(CSV)で保存するボタンを付けてください。
業務でそのまま使えるプロンプトの例は、プロンプトテンプレートの例文集。業務でそのまま使える10本と社内での配り方にもまとめています。
Canvas機能の基本の使い方は、Gemini Canvasの使い方。業務アプリを作成して社内に共有するまでで詳しく書いています。
このプロンプトで、一度で思ったとおりのアプリができるとは限りません。
まずは作って動かしてみて、「結果を表で見たい」「ボタンを大きくしたい」のように、足りない機能や見た目をチャットで少しずつ頼んでいくと、使いやすいアプリに育っていきます。
試すときは本物の会議ではなく、架空の名前で作った文字起こしを使います。
顧客との会議の文字起こしを入れてよいかは、会社のルールに合わせます。
同じ指示をGemに入れる方法もありますが、Workspaceのビジネス・エンタープライズでは、2027年3月1日以降にGemが使えなくなると、Google Workspaceの管理者向けヘルプで案内されています。
組織のAIポータル「AI Portalize」には、すぐ使える業務アプリが300以上あり、自社の業務に合わせて手直しして使えます。
議事録では、ここで例にしたように分量を選べる「構造化議事録メーカー」も入っています。
議事録とアプリを社内で使うときの送信先と置き場所
Geminiの議事録を一部の人の便利な機能で終わらせず、組織で使うなら、先に決めておきたいことがあります。
社外の人が入る会議での自動メモの送信先と、人事や取引条件のように自動メモを止める会議の種類を決めておきます。
文字起こしを個人の無料アカウントのAIに貼らないことも、入力のルールに入れておきます。
無料版と法人版の扱いの違いは、AIに入力した情報は学習される?無料版・法人版・APIの違いを整理で扱っています。
メモと文字起こしは主催者ごとのドライブに残るので、配った議事録を置く場所と名前の付け方は1つに決めます。
議事録用のアプリやプロンプトもそろえて、誰が直すかを決めておくと、部署によって議事録の形がばらつきません。
なかでも欠かせないのが、配る前に担当と期限を確かめる人です。
AIが整えた議事録でも、約束した中身が合っているかを見られるのは、その会議に出ていた人だけです。

また、作ったアプリは、社内の人だけに配る前提にしてください。
Canvasアプリを渡す方法は「公開リンク」と「ドライブ」の2通りで、仕事用のWorkspaceでは、公開リンクでの共有は初期設定でオフ、Googleドライブを使った共有は初期設定でオンです。
公開リンクはリンクを知っている人なら誰でも開けて、Geminiアプリのヘルプでは、アプリに関するデータを見たり編集したりできると説明されているので、当社では、チャットやメールに広く流す配り方はおすすめしません。
社内に配るなら、ドライブでの共有を使い、相手を社内の人やグループに絞って渡します。
議事録が回り始めると、次にどの業務をAIに任せるかで迷う場面も出てきます。
任せる業務の順番の決め方は、AI化する業務が決まらないで扱っています。
AI議事録を含めて、会議の準備からタスク化・共有までをどう設計するかは、会議と議事録のAI化。準備から共有・タスク化までの設計にまとめています。
会議の種類ごとの議事録の作り方を一緒に決める
自動メモで足りる会議と、文字起こしから作る会議の線引きは、会議の数や顧客との関わり方によって組織ごとに変わります。
私たちのAI活用の伴走支援では、社内の会議を種類ごとに見て、議事録の型と、アプリや自動生成の仕組みで作る流れを、現場の方と一緒に作っています。
自動メモは会議の記録、議事録は決めたことを動かすための文書
Google MeetのGeminiが作る自動メモは、オンにするだけで要約と次のステップが残る、手軽な記録です。
ただ、担当と期限を約束した会議では、文字起こしから決定事項と宿題を整え、人が確かめてから配る手間がまだ要ります。
次の定例で自動メモと文字起こしを両方オンにして、届いたメモと文字起こしから作った議事録を並べてみてください。
その会議が自動メモで足りるのか、議事録まで作るべきなのかを、その場で判断できます。
参照した情報(2026年10月29日に確認)
すぐ使える業務アプリが300以上
開いてそのまま使えて、AIで自社用にも直せます。15の分野から、やりたい作業で探せます。業務アプリを見る
執筆:寺田昇平
AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事
仕組みとコンサルティング伴走支援の両面で、組織のAI活用の加速を支援。
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