
PDFを画像(JPG・PNG)に変換する方法。全ページをまとめて変換する手順と、GeminiのCanvas機能で変換アプリを作るやり方
2026/10/29
執筆:寺田昇平
AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事
仕組みとコンサルティング伴走支援の両面で、組織のAI活用の加速を支援。
PDFを画像に変換するなら、Acrobat Proの「PDFを書き出し」で「画像」を選ぶのがいちばん早い方法です。
全ページが1ページ1枚のJPGやPNGになって、まとめて保存されます。
Acrobat Proが無いときは、アドビの無料の変換ツールか、GeminiのCanvas機能で作る変換アプリ(Canvasアプリ)を使います。
社外秘の資料なら、PDFを外に送らずに変換できるCanvasアプリをおすすめします。
AcrobatでPDFを画像に変換する手順
Acrobat Proが入っているパソコンなら、アドビの説明にある手順は次の4つです。
1. PDFをAcrobat Proで開く
2. 右側の「PDFを書き出し」を選ぶ
3. 形式で「画像」を選び、JPG・PNG・TIFFのどれかにする
4. 「書き出し」を押して、保存する場所を選ぶ
メニューの「ファイル」→「書き出し形式」→「画像」から選んでも同じです。
複数ページのPDFは、ページごとに別々の画像ファイルとして保存されます。
PDFをJPGとPNGのどちらに変換するか
当社では、形式に迷ったら、まずはPNGをおすすめします。
PNGは保存しても画質が落ちない形式なので、文字や線、表の多い資料がきれいに残ります。
JPGは、写真の多いページでファイルを小さくしたいときに向いています。
ただ、文字の周りが少しにじむことがあるので、細かい文字の多い資料には向きません。
一言でいうと、資料はPNG、写真はJPGです。
社内の記事やスライドに貼る画像なら、ほとんどの場合はPNGで困りません。
Acrobatが無いときの変換方法と注意点
Acrobat Proが無いパソコンでも、アドビのWebの無料ツールでPDFを画像にできます。
PDFを選んで形式を決め、「変換」を押すと、JPG・PNG・TIFFの画像になります。
ただ、このツールではPDFがアドビのサーバーに送られて処理されます。
ログインして保存しない限り削除されると説明されていますが、中身が一度社外に出ることに変わりはありません。
そのため、使い分けは「PDFをどこに送るか」と「どの画質で画像にするか」の2つで決めます。
公開済みの会社案内やプレスリリースなら、変換サイトに上げても困ることはほとんどありません。

一方で、顧客名の入った提案書や未公表の数字を含む資料は、外部のサービスに送った時点で社内の決まりに反することがあります。
「この資料、画像にして送ってもらえますか?」と頼まれたときほど、急いで検索した変換サイトに上げてしまいがちなので注意が必要です。
ほかの変換サイトを使うときも、PDFがどこで処理され、いつ消されるのかを、そのサイトの説明で確かめておきます。
結合や分割も含めたPDFの作業全体の進め方は、PDF処理で止まる業務をなくす。結合・分割・変換を現場で完結で書いています。
1〜2ページだけなら、PDFを画面に大きく表示してスクリーンショットを撮る方法でも用は足ります。
とはいえ、画質は画面に表示した大きさで決まり、ページ数が多いと1枚ずつの作業が続きます。
ここまでの方法を並べると、全ページをまとめて扱えるか、PDFが社外に出るかがそれぞれ違います。
社外秘の資料を全ページまとめて画像にするなら、パソコンの中だけで変換するアプリを用意するのが確実です。
GeminiのCanvas機能を使えば、この形のアプリを自分で作れます。

GeminiのCanvas機能でPDFを画像に変換するアプリを作る
Canvasは、Geminiのチャットでオンにして使う機能で、プロンプトを送るだけでブラウザで動くアプリを作れます。
こうして作ったアプリを、ここではCanvasアプリと呼びます。
PDFの画像化を何度もするなら、変換アプリを1本作っておくと、そのたびに変換サイトを探さずに済みます。

作るのは、PDFを入れると各ページをPNGかJPGの画像にして、ZIPにまとめてダウンロードできるアプリです。
作り方は次のとおりです。

1. gemini.google.com を開き、テキストボックスの下の「ファイルを追加」アイコンから「Canvas」を選んで、Canvas機能をオンにする
2. Geminiの入力欄に、下のプロンプトの例を貼って送る
3. 右側に出たアプリのプレビューで、架空の数字だけのPDFを入れて試す
4. 直したい所を、チャットで「ここをこう変えて」と頼む
Geminiに貼るプロンプトの例は次のとおりです。
PDFを画像に変換するアプリを作ってください。
PDFをドラッグして入れると、全ページをPNGかJPEGの画像にします。
画質は「標準(等倍)」「高画質(2倍)」「超高画質(3倍)」から選べるようにし、初めは高画質にしてください。
2ページ以上なら、「元のファイル名_page001.png」のような連番の名前を付けて、ZIPにまとめてダウンロードできるようにしてください。
PDFは外部に送らず、ブラウザの中だけで処理してください。
連番の名前を付けておくと、画像を並べ替えてもページの順番が崩れません。
業務でそのまま使えるプロンプトの例は、プロンプトテンプレートの例文集。業務でそのまま使える10本と社内での配り方にもまとめています。
また、最後の1行が非常に大切で、これがあるとPDFを社外のサーバーに送らない作りになります。

プロンプトは、最初から完璧に書く必要はありません。
一度作って試し、付けたい機能が出てきたら追加を頼み、画面の配置や色も使いながら直していく、という進め方のほうが結果的に早く仕上がります。
社外秘の資料を入れる前には、頼んだとおり外に送らない作りになっているかを、情報システムの担当者に一度確かめてもらうと安心です。
Canvas機能の基本の使い方は、Gemini Canvasの使い方。業務アプリを作成して社内に共有するまでで詳しく書いています。
作った変換アプリは社内の人だけに配る
作ったアプリは、隣の部署にも使ってほしくなります。
ただ、配り方には注意が必要です。
Canvasアプリを渡す方法は「公開リンク」と「ドライブ」の2通りで、どちらを使えるかはアカウントの種類と管理者の設定で変わります。
公開リンクはリンクを知っている人なら誰でも開けて、Geminiアプリのヘルプでは、アプリに関するデータを見たり編集したりできると説明されています。
仕事用のWorkspaceでは、公開リンクでの共有は初期設定でオフ、Googleドライブを使った共有は初期設定でオンです。
そのため、当社では、公開リンクでチャットやメールに広く流す配り方はおすすめしません。
社内に配るなら、次のような形にしておきます。
ドライブでの共有を使い、相手を社内の人やグループに絞る
配る範囲を決めてから共有する
直すときに頼む人を決めておく
持ち主が決まっていれば、作った人が異動しても、誰も直せないアプリが残りません。
共有したツールが社内で見つからない原因と対策は、AIツールやプロンプトが、社内で共有されないで書いています。
また、変換アプリは、PDFを表示する部品やZIPを作る部品を外の配布元から読み込む作りになることがあります。
社内のネットワークでその配布元が止められていないかも、情報システムの担当者にあわせて見てもらってください。

画質の選び方
プロンプトの例にある「標準」「高画質」「超高画質」は、PDFのページを何倍の大きさで描くかの違いです。
例えばA4縦のページなら、標準でおよそ横600×縦840ピクセル、高画質で約1,190×1,680ピクセル、超高画質で約1,790×2,530ピクセルの画像になります。
スライドや社内の記事に1ページずつ貼るなら、高画質から始めます。
細かい注記や図面を拡大して見せたいときは超高画質にし、チャットで「このページです」と見せるだけなら標準にするとファイルが軽く済みます。

ただ、画質を上げるほど画像は大きく重くなり、ページ数の多いPDFでは変換にも時間がかかります。
当社では、迷ったら高画質、と決めておくことをおすすめします。
変換した画像の確かめ方
変換が終わって画像が手元にあっても、中身が元のPDFどおりとは限りません。
変換の方法によっては、PDFの中の文字が正しく描かれず、一部が欠けたり形が崩れたりすることがあるからです。
具体的には、変換した画像を全ページ開いて、次の点を見ます。
ページ数と順番
横向きのページの向き
本文の文字、表の数字、小さい注記
色や写真、グラフ
縮小画像を眺めただけでは、文字の欠けには気づきにくいです。
文字が消えるなどの崩れが出たPDFは、別の方法で変換した画像と見比べてから使います。

Canvasアプリも、社内に配る前に、文字・表・横向きのページが入ったPDFで一度同じように確かめておくと安心です。
現場が自分で道具を作り、配り、直していける組織にする全体の進め方は、社内AIツールの内製化。現場が自分で作れる組織にするまでにまとめています。
すぐ使える変換アプリを社内で探せるようにする
PDFの画像化のような小さな作業ほど、社内の道具が見つからないと、つい外の変換サイトに戻ってしまいます。
逆に言うと、社内に安全な道具があって、すぐ見つかれば、外に出さずに済みます。
私たちの組織のAIポータル「AI Portalize」には、こうしたすぐ使える業務アプリが300以上あり、自社の業務に合わせて手直しして使えます。
社内で作ったCanvasアプリも、社内の人だけが探せる場所に登録でき、名前や説明から見つけられます。
説明の欄に「ブラウザの中で変換し、PDFを外に送らない」と書いておけば、使う人は社外秘の資料を通してよいかをその場で判断できます。
社外秘のPDFは、社内のアプリで画像にする
PDFを画像に変換する操作は、どの方法を選んでも難しくありません。
手間がかかるのは、社内の資料をどこに送るかと、どの画質で画像にするかを、そのたびに考えるところです。
社内の資料はPDFを外に送らない方法で、スライドに貼るなら高画質のPNGで、と決めておけば、迷う時間がなくなります。
変換したあとに文字が読めるかを確かめるところまでを、社内の手順として残しておくことをおすすめします。
参照した情報(2026年10月29日に確認)
すぐ使える業務アプリが300以上
開いてそのまま使えて、AIで自社用にも直せます。15の分野から、やりたい作業で探せます。業務アプリを見る
執筆:寺田昇平
AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事
仕組みとコンサルティング伴走支援の両面で、組織のAI活用の加速を支援。
お知らせ・組織AI推進ナレッジ一覧










