組織のAI活用をAIポータルと伴走支援で加速

Gemini Notebook(旧NotebookLM)が共有できない原因と対処。確かめる順番と管理者の設定

Gemini Notebook(旧NotebookLM)が共有できない原因と対処。確かめる順番と管理者の設定

執筆:寺田昇平

AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事

仕組みとコンサルティング伴走支援の両面で、組織のAI活用の加速を支援。

「共有」を押して相手のメールアドレスを入れたのに追加できない、送ったリンクを相手が開けない、というときの確かめ方をまとめました。

Gemini Notebook(旧NotebookLM)が共有できないときに見る所は、アカウントの種類、管理者の設定、資料の権限の3つです。
NotebookLM は2026年7月に「Gemini Notebook」へ名前が変わり、Google のヘルプも今はこの名前で案内しているので、ここからは Gemini Notebook と書きます。

Gemini Notebook(旧NotebookLM)が共有できないときに、原因を確かめる順番を示した図。まず自分と相手のアカウント(会社のアカウントか個人のGmailか、相手は社外か社内か、ログインしているか)を見て、次に管理者の設定(組織外への共有は初期値がオフ、社内の相手なら相手の組織部門でサービスがオンか)を見て、最後にドライブから入れた資料を相手も開けるかを見る

内容は、2026年10月23日に Google の公式ヘルプと管理者向けヘルプで確かめたものです。
共有の基本の手順は、Gemini Notebook(旧NotebookLM)の共有方法。社内で使える状態にするまでにまとめています。

Gemini Notebookが共有できない原因は、表の上から順に確かめると絞れます

原因を探すときは、手元ですぐ見られるものから順に確かめると、管理者に聞く前に片づくものもあります。
次の表は、Gemini Notebook の共有で止まりやすい所を、自分で確かめやすい順に並べたものです。

順

確かめる所

当てはまるときの原因と対処

1

自分は個人の Gmail か、会社や学校のアカウントか

会社や学校のアカウントなら管理者の設定が関わる(2・3・10)。個人の Gmail なら7も見る

2

相手は組織の外の人か

組織外への共有は初期値が「オフ」。管理者に設定を頼む

3

社内の相手なら、相手の組織部門で Gemini Notebook が使えるか

相手の組織部門でサービスがオフだと開けない

4

相手を追加せず、リンクだけ送っていないか

相手をメールアドレスで追加するか、一般公開できるかを確かめる

5

相手は Google アカウントでログインしているか

共有されたノートブックを開くにはログインが要る

6

自分の権限は「閲覧者」か

閲覧者は読み取りだけ。オーナーか編集者に共有を頼む

7

個人の Gmail で、50人を超えていないか、Google グループに送っていないか

個人の Gmail は50人まで。グループとは共有できない

8

ドライブから入れた資料があるか

相手にも元のファイルを開ける権限が要る

9

Gemini アプリの会話を含むノートブックか

ヘルプでは「非公開であり、共有することはできません」

10

管理者が設定を変えたばかりか

反映まで最長で約24時間かかる

上の4行は、自分の画面と相手への一言で確かめられます。
画面右上のアカウントが会社のものか個人のものかを、まず見てください。
共有の操作は、ノートブックを開いて画面上部の「共有」を押した画面にまとまっていて、相手の追加と権限、「コピーを許可」、リンクのコピーはここで確かめられます。

会社のアカウントで社外の人を追加できないなら、初期値がオフになっている2の管理者の設定が、まず当てはまります。
社内の人なのに開けないときは、3の相手側のサービスの状態か、8のドライブの資料を疑います。

会社のアカウントでは、組織外への共有が最初はオフになっています

仕事用のアカウントで「社外の人を追加できない」と言われたら、最初に管理者の設定を確かめます。

Google Workspace の管理者向けヘルプでは、組織の外との共有を管理コンソールで決めると案内しています。
場所は、管理コンソールの「生成 AI」→「Gemini Notebook」です。
選べるのは次の3つと、追加の1つです。

  • オフ:組織の中の人は、組織の外の人とノートブックを共有できない

  • 許可リスト登録済みドメイン:指定したドメインのアカウントとだけ共有できる(Google グループには非対応)

  • オン:組織の外のどのメールアドレスとも共有できる

  • 一般公開の共有:外部との共有を全員に開いているときに追加でき、リンクを知っている全員に公開できる

2026年9月10日の Google Workspace Updates によると、この細かい設定はこの日から管理者の画面に順に出始めました。
初期値は「オフ」で、それまでは組織全体でのオンとオフの切り替えしかありませんでした。
つまり、以前に「社外とは共有できない」と聞いていた会社でも、今は決め方を選べます。
例えば、取引先のドメインだけ許可する、といった決め方です。

この画面の選択肢は、どれも組織の外との共有についての項目です。
同じ社内の人が開けない場合は、相手の組織部門で Gemini Notebook そのものがオフになっていないかを見ます。
管理者は同じ画面の「サービスのステータス」で、組織部門やアクセスグループごとにオンとオフを切り替えられます。

共有できない相手が組織の外か中かで、管理者が見る設定が違うことを示した図。社外の相手なら組織外への共有の設定を見る。初期値はオフで、2026年9月10日から、許可リスト登録済みドメインで取引先のドメインだけ許可するといった決め方もできるようになった。社内の相手なら、相手の組織部門で Gemini Notebook そのものがオフになっていないかを「サービスのステータス」で見る。組織部門やアクセスグループごとにオンとオフを切り替えられる。どちらも管理コンソールの「生成 AI」→「Gemini Notebook」にある

また、管理者向けヘルプには、Google Workspace のアカウントでログインして使うように書かれています。
会社の資料を入れたノートブックを、個人の Gmail で開こうとしていないかも見ておくと安心です。

リンクで渡しても開けないときは、公開の設定とログインを見ます

リンクを送ったのに「開けない」と返ってくるときは、どうやって渡したかを見直します。
相手をメールアドレスで追加したのか、ノートブックを一般公開したのかで、確かめる所が変わります。

ヘルプでは、ノートブックを一般公開すると、Google アカウントを持つ人なら誰とでもリンクを共有できると説明しています。
ただ、共有されたノートブックを開くには、Google アカウントへのログインが要ります。
ログインしていない相手には、一般公開したノートブックでも中身が見えません。

一方で、一般公開したノートブックの音声解説などの生成物は、ログインしていなくてもリンクから見られます。
「音声は聞けたのに、ノートブックは開けない」という相手の話は、この違いで説明がつきます。

会社のアカウントで一般公開を選べないときは、管理者が「一般公開の共有」を許可していない可能性があります。
もうひとつ、一般公開のリンクを作って管理できるのは、ヘルプではオーナーと編集者だけです。
閲覧者として共有されたノートブックを広げたいときは、オーナーか編集者に頼みます。

リンクで渡したときに言われやすいことと、その原因と対処を並べた図。リンクを開けないと言われたら、共有されたノートブックを開くにはGoogleアカウントへのログインが要ることを伝える。音声は聞けたのにノートブックは開けないのは、一般公開したノートブックの音声解説などの生成物はログインなしでも見られるため。会社のアカウントで一般公開を選べないときは、管理者が「一般公開の共有」を許可していない可能性がある。閲覧者は一般公開のリンクを作れないので、オーナーか編集者に頼む

なお、「チャットビューへのリンクをコピー」で渡すと、相手の画面では資料が隠れます。
ただし、ヘルプには「閲覧者は引き続きソースやアーティファクトにアクセスできる場合があります」とあります。
見せたくない資料があるなら、見せてよい資料だけを入れた別のノートブックを作って渡します。

相手を追加できないときは、人数とグループと権限を見ます

メールアドレスを入れても相手が追加されない、追加したのに届いていない、というときは、共有する側の条件を見ます。

ヘルプには、個人の Gmail のアカウントは最大50人まで共有でき、Google グループとは共有できないと書かれています。
個人の Gmail で作ったノートブックを、部署のメーリングリストに送ろうとして止まった場合は、このグループの制限に当たっています。
会社のアカウントの場合も、管理者向けヘルプでは、組織外への共有を「許可リスト登録済みドメイン」にしたときの許可は Google グループに対応していないとされています。

会社のアカウントでグループに共有できたのに、「何も届いていない」と言われる場面もあります。
ヘルプでは、グループと共有した場合はウェルカムメールや通知が届かないとされています。
グループに共有したときは、共有した側からリンクを別に伝えます。

権限の面では、「閲覧者」は共有された資料とメモを読むだけです。
編集者は資料やメモの追加と削除、さらに別の人への共有までできます。
自分が閲覧者のノートブックは、オーナーに編集者の権限をもらうか、共有そのものを頼みます。

共有できても資料が使えないときは、ドライブの権限を見ます

相手はノートブックを開けたのに、「資料が使えない」と言われる場合もあります。

管理者向けヘルプには、「元のドライブ ファイルに対する「閲覧」以上のアクセス権を持つユーザーのみが、そのファイルをソースとして使用できます」とあります。
ドライブから追加したファイルは自動で同期され、元のファイルを直せばノートブックにも反映されます。
ドライブの資料を入れたノートブックを渡すときは、相手が元のファイルを開けるかも、ドライブの共有画面で確かめます。

コピーして渡す場合も、同じ考え方です。
2026年8月17日の Google Workspace Updates によると、コピーされるのは資料と、音声解説やスライドなどの生成物です。
チャットの履歴と、自分で書いたメモはコピーされません。
ドライブから入れた資料は、コピーする人が元のファイルを開いてコピーできるときだけ含まれます。

共有画面の「コピーを許可」は初期値がオンで、オーナーが外すと相手は複製できなくなります。
「コピーを作れない」と言われたら、この欄を見ます。

ノートブックをコピーして渡すときに、コピーされるものとされないものを分けた図。コピーされるのは資料と、音声解説やスライドなどの生成物。ドライブから入れた資料は、コピーする人が元のファイルを開いてコピーできるときだけ含まれる。チャットの履歴と、自分で書いたメモはコピーされない。共有画面の「コピーを許可」は初期値がオンで、オーナーが外すと相手は複製できない

Gemini アプリから使っている場合にも注意があります。
ヘルプでは、Gemini Notebook で作った共有ノートブックは、Gemini アプリ側には表示されないと案内しています。
Gemini とのチャットを含むノートブックは、非公開で共有できないとも書かれています。
そのため、共有するものは Gemini Notebook の画面で作るのが確実です。

情シスに頼むときは、相手と範囲と期間を書いて渡します

設定が原因だと分かったら、管理者に頼みます。
「共有できないので設定を変えてほしい」とだけ書くと、管理者は「誰と、どの範囲で?」と聞き返すところから始めることになります。

次の6点を最初の依頼に書いておくと、管理者はどの設定をどの範囲で変えればよいかを判断しやすくなります。

  • ノートブックの名前と、自分のアカウント(会社のメールアドレス)

  • 共有したい相手(社外ならドメイン名と人数、社内なら部署)

  • 相手に渡したい権限(閲覧者か編集者か)と、リンクの一般公開が要るか

  • 共有したい期間(案件の終わりの予定日など)

  • 画面に出たメッセージ(文言をそのまま写すか、画面の画像を付ける)

  • 入れている資料に、社外秘の情報や個人情報が含まれるか

管理者が見る場所は、組織外への共有なら、管理コンソールの「生成 AI」→「Gemini Notebook」の共有の設定です。
社内の人が使えないなら、同じ画面のサービスのステータス(英語版ヘルプでは Service status)を見ます。
どちらも変えるには「Gemini の設定」の管理者権限が要ります。
組織部門を選び、上の階層から引き継いでいる設定は「オーバーライド」で個別に変えます。

反映には最長で約24時間かかるので、頼むときは1日ほどの余裕を見ておきます。
もちろん、取引先が決まっているなら、「オン」で社外の全員に開くより、「許可リスト登録済みドメイン」で絞るほうが範囲を小さくできます。
Gemini Notebook の共有には、期限を付ける項目がヘルプに見当たりませんでした。
案件が終わったら共有を外す担当と日付も、依頼の時点で決めておきます。

共有の設定を管理者に頼むときに、最初の依頼に書いておく6点を並べた図。ノートブックの名前と自分のアカウント、共有したい相手(社外ならドメイン名と人数、社内なら部署)、渡したい権限と一般公開が要るか、共有したい期間、画面に出たメッセージ、資料に社外秘の情報や個人情報が含まれるか。反映には最長で約24時間かかるので、1日ほどの余裕を見て頼む

共有の範囲や権限を、使う人ごとの判断に任せずに組織として決めておく考え方は、社内AIボットを共通資産にする。作成・共有・改善のサイクルで扱っています。

共有できたノートブックは、社内で探せる場所にも置いておきます

共有のやり取りが片づいたあとに残るのは、「あのノートブックはどこにあるのか」という別の困りごとです。

この困りごとは共有の設定とは別の問題で、AIツールが社内で共有されない原因の2つ目にあたります。

私たちの組織のAIポータル「AI Portalize」では、Gemini Notebook を登録すると名前や説明、タグで社内から検索できます。
ツールごとに、使われた回数や使っている人も見えます。

共有したのに使われない状態をどう減らすかは、共有したのに使われない。社内AI資産をカタログ化するにまとめています。

共有できない原因は、アカウントと設定と資料の権限のどこかにあります

会社のアカウントで社外と共有するなら、組織外への共有は初期値がオフなので、まず管理者への依頼が要ります。
社内の相手なのに開けないなら、相手側のサービスの状態とドライブの資料の権限を見ます。

表の1から4までなら、今日の画面ですぐに確かめられます。

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執筆:寺田昇平

AI Portalize株式会社 代表取締役/AI Digital Community 代表理事

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