
広告のCSVから、予算の消化と成果をまとめる業務ツール「広告・マーケの予算と成果」
広告費の管理に使う業務ツール「広告・マーケの予算と成果」を紹介します。後半では、ツールを使わずに管理するときのために、管理表の項目とCPAの計算もまとめました。
業務ツール「広告・マーケの予算と成果」でできること
広告の管理画面のCSVを取り込むと、予算の消化のペースと成果が分かります。予算を超えそうなときやCPAが悪化したときは、知らせが出ます。
例えば
月の予算を入れておくと、例えば次のような知らせが出ます。
Google 広告:月末の見込みは34万円で、予算30万円を超えそうです
一般検索:直近3日の1件あたりの費用が9,800円で、その前の14日より40%高い
直近3日で2万円使い、成果が0件のキャンペーンがあります
対応したものは「対応した」を押すと消えます。
使い方
シートを自分のドライブにコピーする
メニューの「業務アプリ」から「初期設定」→「画面を開く」
「CSV の取り込み」で媒体のCSVを選び、取り込む
「予算と消化のペース」で媒体ごとの月の予算を入れる
広告媒体とは直接つながりません。数字はCSVで入れます。
要点
広告費をスプレッドシートで管理するには、媒体ごとの管理画面から数字を書き出し、日付・媒体・キャンペーン・費用・表示回数・クリック・成果の7つの列にそろえて、1つの表に貯めます。
費用対効果は、まずCPA(1件あたりの費用=費用÷成果の件数)で見ます。クリック率やクリック単価は、CPAが動いた理由を探すときに使います。
月の予算は媒体・施策ごとに分け、「今日までに使う目安」と実際に使った額を比べて消化のペースを見ます。月末の着地の見込みが予算を超えそうなら、月の途中で配分を直します。
広告費をスプレッドシートで管理する流れ
媒体ごとに、管理画面から日別・キャンペーン別のCSVを書き出します。期間を前回の書き出しと少し重ねておくと、取りこぼしを防げます。
列をそろえます。媒体によって「費用」が「消化金額」や「ご利用金額」になっているなど、見出しが違います。どの列を何として読むかを、媒体ごとに決めておきます。
1つの表に貯めます。期間を重ねて入れ直したときは、同じ日・同じ媒体・同じキャンペーンの古い行を置き換え、二重に数えないようにします。
月の予算と目標のCPAを、媒体・施策ごとに別の表に入れ、実績と並べます。
広告費の管理表に入れる項目
項目 | 入れるもの | 気をつけること |
|---|---|---|
日付 | 配信した日 | 1日ごとの行にすると、消化のペースや直近の変化を追えます |
媒体 | Google 広告・SNS広告など | 媒体の名前の書き方を1つに決めます |
キャンペーン | キャンペーン名 | 施策ごとに集計するなら、名前に施策の言葉を入れておきます |
費用 | その日に使った額 | 「¥」や「,」を外して数字だけにします |
表示回数・クリック | 広告が見られた回数と押された回数 | クリック率やクリック単価の計算に使います |
成果 | 問い合わせや購入などの件数 | 媒体ごとに数え方が違うので、何を成果とするかを決めておきます |
CPAなど費用対効果の計算
数字 | 計算のしかた | わかること |
|---|---|---|
CPA | 費用÷成果の件数 | 1件の成果を得るのにかかった費用 |
クリック率 | クリック÷表示回数×100 | 広告が押されているか |
クリック単価 | 費用÷クリック | 1回のクリックにかかった費用 |
成果の率 | 成果の件数÷クリック×100 | リンク先のページで成果につながっているか |
売上の金額が分かる場合は、売上÷費用(ROAS)でも見ます。成果の件数しか分からないときは、CPAを目標の額と比べます。
CPAは、件数が少ないと1件の差で大きく動きます。数日の上下で判断せず、直近の数日とその前の2週間ほどを比べると、悪くなったのか偶然なのかを見分けやすくなります。費用を使っているのに成果が0件の日が続くときは、成果の計測が止まっていないかを先に確かめます。
広告予算の配分と消化のペース
月の予算は、媒体・施策ごとに分けて決めます。配分は前の月のCPAと成果の件数を見て、CPAの低いところに多めに置くのが基本です。
消化のペースは、「月の予算×今日までの日数÷月の日数」を今日までに使う目安にして、実際に使った額と比べます。例えば30日の月で予算が30万円なら、10日目の目安は10万円です。実際に13万円使っていれば、このままだと月末は39万円になる見込みで、予算を3割ほど超えます。
超えそうなときは、残りの予算÷残りの日数で出る「残りの1日あたりの額」まで日予算を下げます。余りそうなときは、成果の出ている施策に回します。月の初めの数日は数字がぶれやすいので、余りそうかの判断は5日目あたりからにします。

広告・マーケの予算と成果
スプレッドシートで使うアプリ
・媒体ごとのCSVを、1つの形にそろえて貯める
・予算に対する消化のペースと着地の見込みを出す
・予算の超過の見込みやCPAの悪化を知らせる
・バナーやコピーの掲載と成果を台帳に残す
🔒 取り込んだ数字と予算は、コピーしたシートの中だけに保存します。広告媒体や社外のサービスには送りません。
使える場面
広告の予算と成果は、広告の担当だけでなく、さまざまな部署が見ています。よく使われる場面をまとめました。
広告の担当:媒体ごとの数字を1つの表にまとめる
媒体ごとの管理画面から書き出したCSVを取り込むと、日付・媒体・キャンペーンごとの費用と成果がそろいます。列の対応を覚えるので、2回目からは選ぶだけです。
マーケティングの責任者:月末の予算超えを早く知る
媒体・施策ごとの消化のペースと月末の見込みを見て、超えそう・余りそうなものを月の途中で直します。
自社に合わせて直す例
このアプリは中身のプログラム(ソースコード)を見られるので、AIに頼んで項目や言葉を自社向けに変えられます。シートのメニューの「拡張機能」から「Apps Script」を開き、コードをAIに貼って、直したいことを伝えるだけです。例えば、次のように直せます。直したシートは AI Portalize に載せて、社内の人だけで使えます。
施策のまとめ方を変える
キャンペーン名の付け方に合わせて、施策ごとに集計します。
プロンプトの例:キャンペーン名の先頭の【】の中の言葉を施策として読み、施策ごとの費用・成果・CPAを表にしてください。
知らせの条件を自社に合わせる
成果の件数が少ない商材では、比べる期間を長くします。
プロンプトの例:CPAの悪化を、直近3日とその前の14日ではなく、直近7日とその前の28日で比べるようにしてください。
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