
GA4から、ABテストの差とサイト内検索の言葉を見る業務ツール「LPとサイトの改善」
LPやサイトの改善に使う業務ツール「LPとサイトの改善」を紹介します。後半では、ツールを使わずに進めるときのために、ABテストのやり方と有意差の見方もまとめました。
業務ツール「LPとサイトの改善」でできること
テストを登録すると、案ごとの成果の率と差がありそうかの目安が出ます。サイト内検索の言葉も、増えている順などで見られます。
例えば
見出しを変えた2つのLPを登録すると、例えば次のように出ます。
A:1,240セッションで成果31件(2.5%)、B:1,180セッションで成果47件(4.0%)
判定は「B のほうがよさそう」で、確からしさは96.1%
検索のあとに続きがない言葉として「請求書 再発行」が出ています
見つけた言葉は、対応リストに足して片付けます。
使い方
シートを自分のドライブにコピーする
メニューの「業務アプリ」から「初期設定」→「画面を開く」
「GA4 を選ぶ」で見たいプロパティを選ぶ
「AB テスト」で比べるページを登録し、結果を開く
差の判定は目安です。結果を約束するものではありません。
要点
ABテストは、1つの仮説について元の案(A)と変えた案(B)を同じ期間に出し分け、成果の率を比べます。変えるところを1か所にすると、何が成果を変えたかが分かります。
差が偶然でないかは、2つの割合の差の検定で確かめます。95%を目安にすることが多く、案ごとのセッションが少ないうちは判断しません。
LP改善の材料は、サイト内検索の言葉からも見つかります。よく検索される言葉、増えている言葉、検索のあとにページが開かれていない言葉は、探されているのに見つからない情報の手がかりです。
ABテストのやり方
仮説を1文で書きます。「見出しに料金を出すと、申し込みが増える」のように、何を変えると何が増えるかを書きます。
案を作り、出し分けます。ページを分けてURLを変える方法と、同じページの中で表示を切り替え、どちらを見せたかをGA4のイベントのパラメータに残す方法があります。
期間と終わりの日を先に決めます。曜日で数字が動くので、曜日がひと回りするよう、少なくとも1週間、できれば2週間ほどにします。
成果の率(成果のあったセッション÷セッション)を案ごとに比べ、差がありそうかを確かめます。
結論を記録します。どちらを採ったか、差がなかったかを、仮説と一緒に残します。
ABテストの有意差の見方
有意差は、「この差が偶然で出る見込みが小さいか」を表す目安です。2つの案の成果の率を比べるときは、2つの割合の差の検定を使います。95%を目安にするなら、偶然でこれだけの差が出る見込みが5%より小さいときに「差がありそう」と判断します。
セッションが少ないうちは、率が大きく上下します。例えばAが100セッションで3件、Bが100セッションで5件の場合、Bの率は高く見えますが、この数では差があるとは言えません。案ごとの最低のセッションを決め、そこに届くまでは判断しないようにします。
よくある失敗 | 起きること | 防ぎ方 |
|---|---|---|
途中で何度も結果を見て、よい数字が出たところで止める | 偶然の差を本当の差と取り違えます | 終わりの日を先に決め、そこまで続けます |
一度に何か所も変える | どの変更で成果が変わったか分かりません | 1回のテストで変えるのは1か所にします |
成果の数が少ない | 1件の差で率が大きく動きます | 資料のダウンロードなど、件数の多い成果で比べます |
AとBを別の時期に出す | 案の差ではなく時期の差が出ます | 2つの案を同じ期間に出し分けます |
LP改善で変えるところ
LPの改善は、成果に近いところから試すと、少ない回数で結果が出やすくなります。
変えるところ | 例 | 見る数字 |
|---|---|---|
見出し | 料金や導入でできることを見出しに出す | 成果の率 |
申し込みのボタン | 文言・色・置く場所を変える | ボタンのクリックと成果の率 |
フォーム | 入力の項目を減らす | フォームの送信の数 |
中身の順番 | よくある質問や事例を上に移す | 成果の率と、ページの最後まで読まれた割合 |
サイト内検索の分析
サイト内検索の言葉は、サイトに来た人が自分の言葉で何を探しているかを表します。GA4では、拡張計測機能の「サイト内検索」をオンにすると、検索結果のページが見られたときに検索語(search_term)が記録されます。
見る言葉 | わかること | やること |
|---|---|---|
検索回数の多い言葉 | いつも探されている情報 | メニューやトップページから1回で行けるようにします |
前の期間より増えている言葉・新しく出た言葉 | 新しい関心や、告知のあとの反応 | ページや記事を作る、よくある質問に足します |
検索のあとにページが開かれていない言葉 | 検索結果に答えがない、または言葉が合っていない | 同じ意味の言葉を足す、検索結果を直します |
見つけた言葉は、担当と期限を決めて対応のリストにします。対応のあとに、その言葉の検索回数や、検索のあとに開かれたページがどう変わったかを確かめます。

LPとサイトの改善
スプレッドシートで使うアプリ
・案ごとの成果の率と、差がありそうかの目安を出す
・テストの仮説と結論を台帳に残す
・増えている検索語・続きがない検索語を出す
・検索語の対応を担当と期限つきで片付ける
🔒 GA4の数字を読むだけで、設定は変えません。結果はコピーしたシートの中だけに保存し、社外には送りません。
使える場面
ABテストとサイト内検索の数字は、Webの担当だけでなく、さまざまな部署が見ています。よく使われる場面をまとめました。
マーケティング:差が偶然かどうかを確かめてから決める
「差がありそう」「まだ差は分からない」の目安と、見分けるのにあと何セッション要るかを見て、続けるか終えるかを決めます。
コンテンツの担当:探されているのにない情報を見つける
増えている言葉や、検索のあとに続きがない言葉から、作るページや足す記事を決めます。
自社に合わせて直す例
このアプリは中身のプログラム(ソースコード)を見られるので、AIに頼んで項目や言葉を自社向けに変えられます。シートのメニューの「拡張機能」から「Apps Script」を開き、コードをAIに貼って、直したいことを伝えるだけです。例えば、次のように直せます。直したシートは AI Portalize に載せて、社内の人だけで使えます。
成果を2つに分けて比べる
申し込みと資料請求を分けて、案ごとの率を見ます。
プロンプトの例:ABテストの結果で、成果を「generate_lead」と「file_download」の2つに分け、案ごとにそれぞれの成果の率を並べてください。
検索語を分類して見る
似た意味の言葉をまとめて、どの話題がよく探されているかを見ます。
プロンプトの例:検索語に「料金」「価格」「費用」が入るものを「料金」、「導入」「事例」が入るものを「導入」としてまとめ、分類ごとの検索回数を表にしてください。
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