
資料請求と展示会のリードをまとめ、電話する順に並べる業務ツール「リード管理」
リードの管理と電話の準備に使う業務ツール「リード管理」を紹介します。後半では、ツールを使わずに管理するときのために、台帳の項目と名寄せのやり方もまとめました。
業務ツール「リード管理」でできること
資料請求と展示会のリードを入れると、同じ人をまとめ、点数の高い順に架電リストを作ります。電話の結果も残せます。
例えば
フォームの回答と名刺の一覧を取り込むと、次のように並びます。
今日電話する人:株式会社サンプル商事 佐藤 花子さん(Aランク・60点)
点数の内訳:役職 +20、問い合わせ +30、資料請求 +10
流入元ごとの商談化率:展示会 25%、セミナー 50%
同じ人が2行あれば、名寄せの候補に出ます。
使い方
シートを自分のドライブにコピーする
メニューの「業務アプリ」から「初期設定」→「画面を開く」
資料請求のフォームの回答をこのシートにつなぐ
「架電リスト」の順に電話する
電話したら「結果を記録」を押す
資料のリンクを送る自動返信は、既定でオフです。
要点
リード管理をスプレッドシートで行うには、資料請求のフォーム・展示会の名刺・問い合わせを1つの台帳に集め、1人1行にして、状態と次に電話する日を付けます。
名寄せは、会社名の「株式会社」と「㈱」、全角と半角、空白、メールアドレスの大文字と小文字をそろえてから比べます。同じ人は1行にまとめ、資料請求などの記録は残したまま付け替えます。
誰から電話するかは、役職や会社の規模などの属性と、資料請求やセミナーへの参加などの行動で点数を付けて決めます。点数の内訳を残すと、なぜその人が先なのかを説明できます。
リード管理をスプレッドシートで始める流れ
リードが入ってくる道を書き出します。資料ダウンロードのフォーム、展示会の名刺、セミナーの申込、問い合わせなどです。
1つの台帳に集めます。入ってきた道ごとにシートを分けると、同じ人が別々のシートに入り、二重に電話しやすくなります。
状態を決めます。例えば「新規・架電中・育成中・商談化・失注・対象外」のように決め、全員が同じ言葉を使います。
取り込むたびに名寄せをします。同じ人・同じ会社がすでにいないかを確かめます。
架電リストを作ります。次に電話する日と点数で並べ、上から電話していきます。
展示会の名刺は、名刺管理のツールや手入力で一覧にしてから、展示会の名前と日付を付けて台帳に取り込みます。すでに台帳にいる人は新しい行を作らず、「展示会で名刺交換」という行動だけを足します。
資料ダウンロードのリードは、どの資料を取ったかを行動として残します。料金表を取った人と事例集を取った人では、電話で話す内容が変わります。
リードの台帳に入れる項目
項目 | 入れる理由 |
|---|---|
会社名・氏名・部署・役職 | 名寄せと、誰に話すべきかの判断に使う |
メールアドレス・電話番号 | 連絡先。名寄せではメールアドレスがいちばん確かな手がかりになる |
会社の規模・業種 | 点数を付けるときの材料にする |
流入元・キャンペーン | どの広告や展示会から来たかを、あとで比べる |
状態・担当・次に電話する日 | 架電リストの並び順を決める |
行動の記録 | 資料請求・セミナーへの参加・展示会での名刺交換などを、日付と内容つきで残す |
行動の記録は、リードの台帳とは別の表に1行ずつ残します。同じ人が資料を2回ダウンロードしたときに台帳へ上書きすると、1回目の記録が消えてしまいます。
流入元は、広告のURLに付けるutmの値で記録します。Google フォームには隠し項目がないため、フォームの「事前入力した URL」を使い、utmの質問に値を入れておく方法があります。流入元ごとに商談になった割合を見ると、件数は多いのに商談にならない広告や展示会が分かります。
名寄せのやり方
名寄せは、書き方をそろえてから比べるのが基本です。そろえないまま比べると、同じ人を別の人として数えやすくなります。
会社名の「株式会社」「(株)」「㈱」を同じ扱いにします。
全角と半角、空白をそろえます。「サンプル」と「サンプル」は同じにします。
メールアドレスは、大文字と小文字を区別せずに比べます。
同じメールアドレスなら同じ人、同じ会社名なら同じ会社の候補として並べ、人が見て確かめてからまとめます。
同姓同名の別人や、同じ会社の別の部署の人もいるため、機械的に全部まとめるのは避けます。別の人だと分かった組み合わせは、候補から外しておきます。まとめるときは、資料請求や電話の記録を残す側の行に付け替えます。
会社名の書き方がばらばらのままだと、同じ会社の人を並べて見られません。会社名は1つの書き方にそろえておきます。
架電リストと点数の付け方
架電リストは、次に電話する日を過ぎた人、今日の人、まだ日を決めていない人の順に並べ、同じ順の中では点数の高い人から電話します。
点数のルールの例 | 種類 | 点数 |
|---|---|---|
役職が部長以上 | 属性 | +20 |
従業員が300人以上 | 属性 | +10 |
フリーメールのアドレス | 属性 | −10 |
問い合わせ(1回でも) | 行動 | +30 |
資料請求(1回ごと) | 行動 | +10 |
例えば60点以上をAランク、30点以上をBランクにして、Aランクから電話します。行動の点数は、この90日のように期間を区切って数えると、昔の資料請求で点数が高いままになるのを防げます。
電話の結果は「つながった・不在・留守電に残した・受付で断られた」のように選んで残し、不在なら2日後のように次に電話する日を決めます。結果を残さないと、同じ人に同じ日に別の担当が電話することがあります。

リード管理
スプレッドシートで使うアプリ
・資料請求と展示会の名刺を1つの台帳にまとめる
・同じ人・同じ会社を見つけて、1つにまとめる
・属性と行動で点数を付け、電話する順に並べる
・流入元ごとに、商談になった割合を比べる
🔒 リードの情報は、コピーしたシートの中だけに保存します。社外のサービスには送りません。
使える場面
リードの情報は、マーケティングだけでなく、インサイドセールスや営業も使います。よく使われる場面をまとめました。
インサイドセールス:今日電話する人を決める
期日を過ぎた人と今日の人が点数の高い順に並ぶので、上から電話して結果を残します。
マーケティング:展示会のあとの入力をまとめる
名刺の一覧を貼って取り込み、すでにいる人には名刺交換の記録だけを足します。
自社に合わせて直す例
このアプリは中身のプログラム(ソースコード)を見られるので、AIに頼んで項目や言葉を自社向けに変えられます。シートのメニューの「拡張機能」から「Apps Script」を開き、コードをAIに貼って、直したいことを伝えるだけです。例えば、次のように直せます。直したシートは AI Portalize に載せて、社内の人だけで使えます。
電話の結果の選択肢を足す
自社でよくある電話の結果を、選べるようにします。
プロンプトの例:電話の結果に「担当者が異動していた」と「メールで資料を送った」を足してください。「メールで資料を送った」のときは、次に電話する日を7日後にしてください。
引き継ぎの文を営業の形にする
営業がいつも使っている形で、引き継ぎの文を作ります。
プロンプトの例:営業に渡す文を、「会社の概要」「関心のあること」「電話で聞いたこと」「次にやること」の4つの見出しで組み立ててください。
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